『空白の五マイル』（角幡唯介氏、開高健ノンフィクション賞・大宅壮一ノンフィクション賞・梅棹忠夫山と探検文学賞）探検のきっかけとなった「第一部 東ヒマラヤ探検史」、エベレストは本当に世界の最高峰なのか（k2は二番目か？）を問う「第二部 ヒマラヤを測る」。刺激に満ちた問題の書。改訂新版
『空白の五マイル』（角幡唯介氏、開高健ノンフィクション賞・大宅壮一ノンフィクション賞・梅棹忠夫山と探検文学賞）探検のきっかけとなった「第一部 東ヒマラヤ探検史」、エベレストは本当に世界の最高峰なのか（k2は二番目か？）を問う「第二部 ヒマラヤを測る」。刺激に満ちた問題の書。改訂新版
「きっかけはたまたま立ち寄った池袋の大型書店で、一冊の本を手に取ったことだった。金子民雄という人が書いた『東ヒマラヤ探検史』という本だった。当時はヒマラヤという地域にとりわけ強い関心があったわけではなかったし、出版社の名前も聞いたことがなかった。それでも手に取ったのは「ナムチャバルワの麓『幻の滝』をめざして」という、ベタな副題が気になったからだった。とりあえず購入し、部屋に戻ると横に寝転がってその本を開いた。この時はまさか、それから一二年間にわたり、この本が私の人生を支配することになろうとは思ってもみなかった。」（『空白の五マイル』プロローグより、集英社文庫）