ネパール　こんなとき何て言う？

ネパールでの旅行・買い物・家庭生活でよく用いられる会話を28の場面に分けて紹介します（カタカナ表記）。ネパール人と結婚し内側から家庭生活を見た貴重な記録です。巻末附録「覚えておきたい200の会話」（ネパール文字表記）。覚えておけばきっと現地で役に立つはず。

　まえがき

　ネパールは、ヒマラヤ山脈を擁するインドと中国のあいだにある南アジアの小国です。雄大なヒマラヤ山脈のもと、60とも言われる多民族がヒンドゥー教、仏教を信仰し、肩を寄せ合うように生きています。人々の暮らしは決して豊かとは言えませんが、その表情はのんびり、穏やか。「ナマステ！」とあいさつすると、大人も子どもも人なつこい笑顔で応じてくれます。
　こんな“ネパール大好き！”の私ですが、以前はネパールのことなどまったく知りませんでした。ライターをしていた私のところに、たまたま知人の編集者から「ねぇ、ネパールに行ってみない？」と電話をもらったのがきっかけです。最初はネパール人に会ったこともなく、ましてや言葉など聞いたこともありませんでした。そんな私がネパール人と結婚してしまうほど、ネパールは私にとって魅力的な国だったようです。
　ネパール・ポカラで出会った夫のクリシュナは日本語が達者なので、私たちの会話はほとんど日本語。でも、ネパール人の嫁だったら、やっぱりネパール語がしゃべりたい。現地で子供用のテキストを買って勉強を始めたのが７年前でした。嫁として見たネパールの人々の暮らしぶりは私にはとても新鮮で、そこで交わされる言葉のニュアンスに日本とは違う人間関係を感じさせられます。
　ネパール語はまだまだ私自身未熟ですが、読者のみなさんと共に学んでいく気持ちになって、夫クリシュナのアドバイスを受けながら、簡単なネパール語会話とエピソードをまとめてみました。
　巻末に「覚えておきたい200の会話」をネパール語表記を添えてまとめ、また母音・子音についての説明と、ネパールの民話をひとつ紹介しています。これらの巻末附録を録音したCDも用意していますので、興味のある方はご利用いただければと思います。
　ネパール人はちょっとでもネパール語を話すと、「ネパール語を知ってるんだね！」ととても喜んでくれます。短い旅行中でも話すチャンスはいっぱいあります。
　ぜひ使って盛り上がってくださいね。ゆかいなネパールの人々とのコミュニケーションに！

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