ミャンマー こんなとき何て言う?


土橋泰子著

長年、外務省研修所ミャンマー語講師をしてきた著者が、その豊富な体験を生かして手ほどきします。創意工夫を加えたわかりやすいカタカナ表記によるミャンマー語独習書。文例をすべて収録した附録CDを聴きながら覚えれば効果は抜群。


目次

              
「まえがき」より

 ミャンマー語を学ぼうかなと思う人にとって、最初のネックはその固有の文字と日本語に無い発音や声調(音の高低で意味が変わること)でしょう。ミャンマー語学の専門書で最初にこの文字と発音の解説を読むだけで、かなりの人が独学を断念するのではないでしょうか。
 といって、ミャンマーの文字を読めないまま、ミャンマー語の上達、達成は、これまたたやすいことではありません。真のミャンマー人の心を理解するのも難しいでしょう。
 というようなわけで、この本では思い切ってミャンマー語のカタカナ表記を創案しました。もちろんミャンマー語特有の音を日本のカタカナに置き換えるにはかなりの無理があります。そこで日本語のカタカナに符号や記号を付けることで、ミャンマー語の音を表現することにしました。そのためにはいくつか約束ごとを明記し、それを会得して頂ければ、ミャンマー語発音をカナで読めるということを目指したつもりです。その方が、専門家の使われる発音記号より親しめるはずだと思っています。また必要に応じてミャンマー人の先生の発音をCD に録音してありますので、そこで確認することもできます。
 さらにミャンマー語をかじるだけでなく、もう少し上を目指したい人のために、ミャンマー文字の読み方、書き方も併せて書いていますので、興味を持った方はどんどん先へ進んでいけるようにしました。